個々の能力では日本人エンジニアが劣るところはない。なぜアメリカに勝てないのか?

アメリカと日本のエンジニアの違いとは。アメリカで働きたいエンジニアを応援します!

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日本のエンジニアはなぜアメリカに勝てないか

なぜアメリカのIT産業はそれほどまでに優秀なのだろう。技術大国日本にも素晴らしい技術は山ほどあり、決して古いものばかりではない。日本人エンジニアの技術水準はアメリカと比較して決して低いわけではないにも拘わらず、日本のIT産業はアメリカにひけをとる。その差は、どこにあるのか見ていこう。


日本のエンジニアはマネジメントへ

エンジニアの道を経て、様々な技術を身につけた後、マネジメント職へつくことが多い日本。むしろ働いている本人は、そこを目指しているわけではないのかも知れないが、企業そのものがそういう道筋をたてている。日本古来の企業風土はエンジニア業界にもそのまま踏襲され、優秀なプレイヤーであるにも関わらず、一定の時期を過ぎると否応なく監督業へまわされる。端的に言えば、それがすべての元凶といえる。エンジニアで培った技術もマネジメントのみに徹するようになれば、新しい技術を見逃していくものだ。能力ある人がずっとプログラムを書き続けていれば、ずっといい技術を提供していける。だがそれをせず、技術で能力の高い人ほど、マネジメント業務に回し、ただ伝えられたまま誰かがプログラムを書く。適してる仕事をやり続けることが出来ていないのである。

一つの能力を追及するアメリカ

日本とは違いアメリカではそれぞれに適した能力にとことん力を注がせる。プログラムで能力を発揮する人は、いくつになってもプログラムを作り続ける。もちろん立場は変わらずだが、その能力相応の給与を出し、プログラムを書き続けてもらう。マネジメント能力の高い人にマネジメントは任せる。まさに適材適所である。プレイヤーとして優秀だからといってマネジメント力があるとは限らない。逆もまた然り。「技術があるから役職者へ」という「出世コース」なんてナンセンスなものはない。

現場にあるべき技術を手放さない

日本で昔から愛される「職人」。様々なジャンルがある中でもわかりやすい例として、「大工」でおきかえてみよう。
大工という職人は、家を建てるための全ての技術を熟知している。その技術は古き良きものから、新しい斬新なアイデアまでを包含し、そのすべてを駆使して、一軒の家を建てる。いくらその知識と経験が豊富だからと言って、その大工が現場を離れ、依頼者と話すいわば「営業」のようなポジションになったりはしない。大工は大工として、そのまま現場で技術を磨き、それを披露する。
日本のエンジニアもそうあるべきなのだが、企業がそれを理解しない限り、難しいのかもしれない。

アメリカになぜ勝てない?

日本人はその国民性として勤勉かつ繊細であり、エンジニア個人個人の技術スキルは相当高い。しかし、昔ならではの「昇格ルート」なるものにあてはめる日本企業・日本社会の考え方が、日本のエンジニア、ひいては日本のIT産業の更なる向上を妨げている。企業やチームがそれぞれに合った場所で惜しみなく能力を発揮させ、そしてそのために「昇格」ではなく、能力に見合う「給与」を支給すべきである。優秀な能力・才能をむやみにつぶしてはならない。

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